いよいよ道徳の授業が正式の科目となり、道徳教科書も採択されることになります。
どのように授業として進めて行くか真面目な教師も戸惑うことでしょうが、道徳の
時間を悪用しようというような教師の授業は監視する必要があります(仁)。
百人の会の記事を転載させていただきます。
《道徳の授業の完全実施を
公教育での人間形成のための指導の基礎が道徳の授業。先生がたはいかにして子供らに
体得させるべきかを様々に研究し、実践くださるが、その中核をなすのが「道徳」の授
業である。
とある中学の指導計画は例えばこのような形で作られている。
道徳の徳目を月ごとに決めて学年として とりくんでみえる。
道徳指導案年間計画 ((中3)
4月
礼儀・愛校心・人間性への信頼
5月
集団生活の向上・友情・信頼・健全な異性観
6月
自律の精神。向上心・勤労、遵法の精神。
7月
強い意志・誠実・責任
9月
愛校心・生命の尊重・遵法の精神・家族愛・
10月
礼儀・社会連帯の精神・国際理解・人類愛・節度と調和・
11月
理想の実現・涵養、謙虚・自然愛、人間愛
12月
人間愛・勤労・人間性への信頼
1月
理想の実現・心身の健康・畏敬の念
2月
人類愛・涵養、謙虚・郷土愛・正義
3月
愛国心
そのための指導用書籍は市によってあるいは地域によって様々につくられ実践されてきた。
岡崎では「明るい心」「明るい人生」との題名での教科書を使って指導していた。数年前
に日々の反省ノートが全国一斉に作られ配付され、教材も配布となり、いよいよ来年からは
正規な道徳教科書として他の教科書と同様に教育委員会による採択作業を経て正規な授業形
式で道徳指導が始まっていく。
今までのように保護者負担で購入した教材ではなく教科書無償化の対象となる為、出版社は
異なるが、必ず道徳教科書として子供たちに渡され、それを用いて道徳授業がなされなくて
はならなくなる。
今までの現実は「道徳の時間」の枠はとってあるが、現実、学級会に変わったり運動会文化
祭の準備に充てられたり学年指導・リクレーション・球技大会などに代わっていたりしたの
が是正され、独立して必修教科とされる。もし道徳授業が何らかの行事に変えられたとして
も振り替え授業をなさなければならない対象時間となる。
道徳教科書を開いての授業が義務となるのである。
当然ながら教師は他の教科同様に指導案を作成して導入展開発展整理の形で指導をなして
行くことに成ろう。つまり今までは『日常の指導で道徳指導をしている』とか「掃除の実践
を通して奉仕の心の体得を諮っている」などの言葉で道徳指導の振り替え成り代用としたと、
弁明される場合もあったが、これはこれ、道徳の授業は授業としてなさねばならないし、
「権利教育」だけ、あるいは「平和教育・反戦教育.・差別問題教育」だけに特化する「道徳
教育」を是正することができるのである。
授業参観などでも基本いずれかの教室では「道徳教育」も組み込まれていかれるでしょう、
いや校長に見学を要請することもできましょう。
まずは道徳の授業を事あるごとに話題にし、学校現場に関心を高めてもらわねばなりません。》